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全学向けの講義というもの---コメントにお答えして

takakenzさんから↓の書き込みにコメントをいただきました。コメントありがとうございます。ご存じのように高校と大学とでは授業の進め方や雰囲気がずいぶん違います。しかし、コメントしてくださったような、学生同士でグループを作り、互いに競わせるというアイディアはなるほどと思いました。

実は私の所属する学科の3年生の専門の演習科目では、takakenzさんが言われたのと同じような試みを今年度から始めてまして、学生を数人ずつのグループに分け、「プロジェクト研究」と称して半年にわたり、グループで一つのことを研究させています。この場合は、研究テーマも学生に考えさせ、プレゼンテーションと称して学生や先生の前で発表させて多くの先生から支持された研究テーマのみが実行出来るという仕組みにしています。学生たちもこちらが心配になるくらい朝から晩までそれぞれのグループの研究テーマに取り組んでいて、非常に熱心です。

しかし、このような試みが我々の大学の全学共通科目には出来ないのが残念なところなのです。私の書き込みでは舌っ足らずで実情の説明が不十分でしたが、実は私の持ち時間は2回分のみです。半期の科目は授業回数が15回ありますが、それぞれの「全学共通の教養科目」が天から降ってくる段階で、その講義科目の内容と関連のある各学部・各学科に”均等”に時間を配分していきます。その結果として一人一人の先生の持ち時間は細切れの1回分か2回分となってしまいます。私が希望して15回全部受け持たせてくれと言ったところで、それは一人の先生の希望ではなく、私の所属する学部・学科の一人の先生がその講義を一人で担当することが、各学部学科の学内政治的バランスを乱すかどうかという視点のみで全学の教務委員会で議論され、おそらくは却下されます。そもそも私のような一教員では全学教務委員会に希望を出すことは出来ませんで、まずは所属する学科の教務委員の賛成を得た上で、その教務委員の先生が学部の教務委員会を納得させ、そして学部を代表する教務委員の先生が全学の委員会で議題に出す手順になります。恐ろしいほどやっかいで、議論も形式的になるようです。希望する本人が意見主張の場を与えられないのですから、議題に出してくれるとしても、だいたいは「こういうことを言っている先生もいますけど、どうなんでしょうね。」という迫力の無い議論になっているものと想像されます。

もう一つ、つまらない理由を言いますと、高校と違って大学の授業は講義と演習が厳しく別れてます。講義は先生が話す。演習は学生がみずから取り組む授業です。語学などのクラスは学生が訳読したりしますんので、演習科目に類別されています。私が担当してる全学の授業は講義ですので、学生に主体的に討論させたりすると、「講義科目という趣旨と授業内容が合っていない」と全学教務委員から怒られます。科目が講義か演習かは全学教務委員会で決められることで、私ごとき一教員が講義科目から演習科目へ変更することは不可能なんです。それで、”講義”だけをせざるを得ない、ということになります。もっとも、講義の合間に多少学生にコメントさせるくらいは大丈夫ですが。

まあ、そんな大学の裏事情をお話ししてもしょうがないのですが、今週一回授業があって、また来週にもう一回あります。今週の授業でも予想通り出席した各学部からの学生たちは途中で寝てる人が見受けられましたが、予想よりは少なかったです。来週は私の専門に近い話の周辺になるので、いろいろな最先端の研究にまつわるエピソードなども交えて、なんとか頑張ってみるつもりです。


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